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今回は、年末のご挨拶記事で予告していた、みあささんの乳腺腫瘍の保護着についての試行錯誤です。
年末のご挨拶から既に半年以上経過……相変わらずのぐーたら更新ぶりですが、その間にみあさの腫瘍が大きくなって工夫する事も増えた分、書き足すことも出てきました。 乳腺腫瘍の猫ちゃんの保護着に頭を悩ませていらっしゃる方々の参考になれば幸いです。 私も乳腺腫瘍猫さんのブログ記事を、保護着の試行錯誤の段階で随分参考にさせていただきましたし、同じようにお役に立てれば……と思います。 尚、今回はサプリ記事とは違って撮影は一眼レフ使用ですが、「どこが一眼レフじゃ(汗)」という出来の写真多数です……。 保護着を次々に着せ替えしながら何枚も撮影したため、「みあささんのストレスにならないよう手早く済ませなきゃ」と焦るあまり、構図もフレーミング(耳とか尻尾とか足とか切れまくり)もピントも駄目駄目。 だって、お着替えと撮影を繰り返す間に、みあささんの目がどんどん座っていくんだもの~(汗)。 今回の写真、最初の包帯バージョンと最後の保護着バージョン、目の表情が明らかに変化しています(^_^;)。 この撮影で、よ~っく判りました。 カメラの良さは腕前の悪さをある程度はカバーしてくれるけれど、所詮は「ある程度」しかカバーしてくれないのです……。 結局は撮る人間が意識をちゃんと持って撮影しなきゃ駄目なんですよね。 気を取り直して、続きで写真付解説~。 第1段階:伸縮包帯 『傷口の保護』といえばまず思い浮かぶのが絆創膏や包帯なわけで、我が家も最初に始めたのは包帯巻きでした。伸縮包帯は柔軟な猫の身体にも巻きやすく、巻いた部分に巻き終わりを折り込めば固定できる手軽さが良いですが、さすがにこれだけだとすぐに舌で包帯を押し下げて腫瘍を舐められてしまう上に、普通の包帯生地より目が粗い分、牙に引っかかって「あがが……」となる事があり、キケンです。 包帯のヨリに関しては、できるだけ太いものを使う事で、ある程度ずれにくくする事ができますが、普通の薬局等ではせいぜい6~7cm幅位までしか売っていないんですよね……。みあささんには、ネット通販で購入したLLサイズ(9cm幅)の伸縮包帯を使用しています。 第2段階:術後服 「もっとしっかりカバーできるものを」と、ネットで探して購入した術後服です。さすがに傷口保護の目的で作られている製品だけあってカバー力は一番。ただし、これを着用させるときは止め口をしっかりキッチリ止める事が大事です。くれぐれも、「あんまりキチキチに止めると窮屈だろう…」なんて変な仏心を出しちゃイケマセン。 購入当日、そんな事を考えて首元を少しだけ緩めに止め、「さぁこれで舐め壊しも一安心♪」と寝てしまった私……。 翌朝、私の足元で心地よさそうに丸まっていたのは、ピンクの術後服を纏っているみあささんではなく、何も付けていないナチュラルみあささんでした(^_^;)。 おかげで、その朝の私の第一声は「……アレ?」(笑)。 寝ている間に外されちゃったという事はすぐに理解できたのですが、肝心の術後服が見当たりません(^_^;)。 ベッドの上にも無い、起き上がって床をぐるりと見回っても無い……。結局、ベッドと隣接するソファの隙間に落ちておりました。外す過程で偶然そこに落ちたのか、それとも故意に、見つかりにくい場所に捨てたのか……。それをやったのが賢いみあささんだと思うと、故意に隠したというのもありえそうな気がするのが何とも……(^_^;) 術後服を着けていた時のみあささんの動きがぎくしゃくしていた事もあり、とりあえず術後服の使用は、これでないとカバーできない段階になってからという事にして、それまではみあささんにとって負担が軽いものを……と、改めて代替品を探す事にしました。 ※ 現在は、この術後服サイトさんで体にフィットするストレッチ素材の術後服も販売していらっしゃいます。 第3段階:マナーベルト+伸縮包帯 術後服の代替品に使えそうな犬のお洋服はないかと思い、足を運んだペットショップで見つけたのが、ワンちゃん用のマナーベルト。雄犬くんのマーキング防止のアイテムです。これのMサイズの幅が丁度よさそうなので購入。 これはなかなか具合が良くて、実は現在の基本使用がこのマナーベルト+伸縮包帯です。みあささんの負担も少ないようで、すぐに慣れてくれました。今ではこれを着けて普通に生活しています。トイレ後ダッシュもカーテンレール登りもこなしますよ! このマナーベルトは、ボディをすっぽり覆うタイプの術後服の慣らしとしても、良いかもしれません。 以前の術後服着用時には、四肢の動きがギクシャクしていましたが、今回の撮影時は比較的楽そうでした。マナーベルトのおかげで保護着慣れしてきたのかも。 その他の利点としては、マナーベルトは男の子用アイテムなので落ち着いた色味のものが多く、さび猫という渋い色柄のみあささんにも似合うところ(笑)。 なかなか良いことづくめなマナーベルトですが、これを着けるとしても、下には伸縮包帯を巻いた方が良いです。包帯を巻くことで、マナーベルトのずり落ち予防になります。多分包帯を巻かなかったら、ベルトが毛並みで滑ってずり落ち、お尻から外れてしまうのではないかと思います。マナーベルトの下巻きとして包帯を巻く場合、一巻きまるごと使うと巻きすぎな感じになってしまうので、私は包帯一巻きを半分に切って使っています。 また、時々下の包帯共々巻きなおしをしないと、やはりずれたところから腫瘍を舐められてしまいます。 間近にいて時々巻き直しが出来る環境なら良いですが、何時間も目を離す場合には不向きなのがちょっと難点。 第4段階:マナーベルト改良の保護着+伸縮包帯 定期的にずれを巻きなおす必要があるマナーベルト+伸縮包帯の欠点を、何とかカバーできないかとあれこれ考えて作ってみたのが、マナーベルトを改良した保護着です。 マナーベルトが下にずり落ちないようにするには、サスペンダーのようなもので引っ張っていれば良いのではないか、でも体が柔らかくて肩がない猫には、サスペンダーは使えない……。そう考えていた時に、猫用ハーネス(首輪と胴輪で固定するタイプ)からヒントを得て思いつきました。 イメージとしては、金太郎前掛けや、赤ちゃんのよだれかけ、ホルターネックの衣装等。 そして、型紙を作り母に仕立ててもらったのが(私はミシン持ってないですし~(^_^;))、これ。 吊り部分を通した首輪を装着する事で、ベルト部分のずり落ちを防止します。吊り部分の幅は、前足の動きを邪魔しない程度の太さにしました。このため、脇に異物が当たる気持ち悪さがなく、動きやすいようです。 吊り部分を背中側ではなく胸側に持ってきたのは、ベルト部分が下がってきて首輪が引っ張られた場合、背中側からひっぱられると喉が締め付けられる恐れがあると思ったためです。 色々思案して形を決め、ベルト部分がヨレにくいように、しっかり止まるようにと、生地にキルティングを使ったり、太目のマジックテープを使ったり、仕立て時にも色々工夫してみたのですが、残念ながらこれらの工夫は裏目に出ました。 しっかり生地&マジックテープで、ベルト部分の筒形体がしっかりする分、簡単に脱皮も出来てしまうのです(^_^;) 弓状に丸くなって寝ている時に、少しずつ体の位置をずらす事で、首輪部分を円の中心として、身体&伸ばした足がベルト部分から抜けてしまうのでした。 最初は寝ている時の偶然だったようですが、一度やった事でその仕組みを覚えられてしまい、後は簡単に脱皮されるようになってしまいました(首輪は外れないので、脱皮したベルトをひきずって歩く状態(笑))。 このため、生地の種類やマジックテープの幅をいくつか試作してみたのですが、最終的には市販のマナーベルト改良版に落ち着く事になりました。 やはり、製品として販売されているものは伊達ではないという事ですね(^_^;)。 初期バージョンはわざわざ母に一から縫ってもらったのに、結局は市販のマナーベルトに手を加えたものが使い勝手が良かったという(笑)。 まぁ、最終的にマナーベルト改良版の次点となった手作りバージョン(上記写真のもの)は、見た目は良いので病院へ連れて行く時のお出かけ着にでも使おうかな~と思っています。 尚、マナーベルト応用の保護着最終バージョンは、今のところ脱皮事故は一度もありません。 時々、帰宅すると胸元を通っている筈の吊り部分が、腕の外側にいっちゃっている時がありますが、ベルトが外れていた事はないです。 腫瘍保護としては、今まで試行錯誤をした中でも一番なのですが、みあさ本人的には普通のマナーベルトより不満があるようで、毎日帰宅するとすぐに「とってとってー!」とせがまれます(吊り部分がグルーミングの動きの邪魔になって、嫌なようです)。 このため、外出時はマナーベルト改良保護着、在宅時は通常のマナーベルトと、2種類を併用しています。 (どちらも下巻きに包帯使用) ただ、腫瘍が広がってきた最近では、在宅中でもみあささんに目が届かない時(みあささんのお気に入り場所が、洗面所のバスマットなので)には、マナーベルト改良保護着にしてもらった方が良いような……うーむ。 尚、包帯巻きをする場合、舐め壊し等で出血がある時は要注意です。時々かさぶたが包帯にくっついて固まる事があり、こうなってしまうと、包帯巻きなおしの時にかさぶたを剥がしてしまい、出血をくりかえしてしまいます。 かさぶたの包帯くっつきを防止するために、私は傷あてパッドを腫瘍部分にあてて包帯を巻いています。使用している傷あてパッドはLサイズ。これも、9cm包帯同様に近くの薬局ではあまり売っていないので、包帯と共にネット通販で纏め買いです。 《その後追記》 乳腺腫瘍猫さんの掲示板で、自壊した時の漿液や出血の吸収に生理用ナプキンの使用報告がいくつもあり、みあささんの腫瘍も傷あてパッドで間に合わない段階になったら、それに切り替えようと思っていたのですが、舐め壊し段階でも試しに使ってみると結構よい具合です。かさぶたがくっつかないかが唯一心配だったのですが、1日使ってみた限りでは、大丈夫なようでした。 裏の粘着部分を包帯にくっつけて使えば、傷あてパッドよりずっとずれにくくて巻きやすいですし。何よりも、傷あてパッドより入手しやすくてリーズナブルなのも助かります(笑)。 こんなところでしょうか。 今のところ、みあさの腫瘍は舐め壊しによる少量の出血は頻繁にあるものの、膿やしょう液が溢れ出すような自壊には至っていないので、このような対処でやっています。 最後に、マナーベルトに吊り部分をくっつけたマナーベルト改良保護服を、広げた状態で載せておきますね~。 吊り部分とマナーベルトの結合部の幅は、猫のお腹の幅にしてあります。 《その後追記》 マジックテープは、何度も着脱を繰り返しているうちにくっつきが悪くなるため、いずれ外されてしまうようになります。 そこで、マジックテープを留める位置に合わせてスナップボタンを縫い付けると、テープとスナップの二重ロックでしっかりガードになります♪ スナップなら、手縫いで簡単に取り付けられるし、着脱もポチポチと簡単だし、ボタンのサイズも小さくて、マナーベルトを着けてもらってる当人(当猫?)の負担にもならないし。 最初は、マジックテープが劣化したマナーベルトを買い換えるまでの繋ぎとして、急遽取り付けたものだったのですが、とても使い勝手がよかったので、マナーベルト改良保護服や、おニューのマナーベルトにも、スナップを縫い付けました。 以上、みあささんの腫瘍保護服でした~。 《更に追記》 その後の更なる追加改良版を、乳腺腫瘍の保護着 その2に掲載しています。 マナーベルトでカバーできなくなった乳腺腫の対策の参考にどうぞ。
by kei_shimada
| 2010-08-17 00:55
| みあさ・乳腺腫関係
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